模試について

模試を受験する主な目的は、次の3点です。
①志望校/受験校の合格判定
②成績/成長を測るための定点観測
③入試本番の疑似体験

最近では、SAPIXや早稲田アカデミーに限らず、模試を主催する大手の塾が増える一方ですが、多くはまだ「塾内テスト」にとどまっています。現在在籍している塾が模試を主催していればその受験は必須でしょうから、②の目的は一応果たしますが、「塾内テスト」である限り、母集団の規模が小さく、レベルも近いので、合格判定(①)が正確とは言えません。また、普段通っている校舎/教室では緊張感もそれほどではないので、③の「疑似体験」としては役不足かもしれません。そうすると、外部の模試を併用する必要があります。

志望校を絞るのも受験校を決めるのも、模試の結果次第なので、受験における模試の役割はとても重要です。闇雲に数多く受験すればいいというわけでもありませんが、全受験パターンを網羅している万能な模試もないので、志望校や受験校に合わせて複数の模試を併用する必要があります。また、受験校を決める判断材料として、1回の結果では偶然性が高くなるので、最低でもそれぞれ2回ずつ、できれば3回ずつ受験することをお勧めします。

志望校や受験校を決めるにあたって、合格判定は可能な限り正確でなければならないので、適切な模試を選択しなければなりません。模試を選ぶ際、特に次の2点に注意が必要です。3教科受験の私立高校向けの模試が、公立高校の志望校判定にも対応していることがありますが、公立高校は5教科受験です。公立高校の合否は<学力(入試の結果)+内申点>で決まるので、内申点を記入しない模試では正確な合格判定が出ません。だから、公立高校向けの模試で判断しなければなりません。また、都立高校の場合、自校作成問題と共通問題とでは明らかに難易度が違うので、対応する模試も異なります。志望校/受験校に合わせて選ぶ必要があります。

【国立高校受験の場合】

・駿台の『駿台高校受験公開テスト』(以下、駿台模試)

【私立高校受験の場合】

・駿台模試
Vもぎ『私立Vもぎ』
Wもぎ『私立対策もぎ』

*駿台模試が試験問題の難易度も受験生のレベルも高いのに対して、Vもぎ/Wもぎは試験問題の難易度も受験生のレベルも標準的です。ですので、駿台模試とVもぎ/Wもぎとでは、受験者層はあまり重なりません。受験者自身もしくは志望校の偏差値に合った方を選ぶ必要があります。

【東京都立高校(自校作成校)受験の場合】

Vもぎ『都立自校作成対策もぎ』
Wもぎ『都立自校作成校対策もぎ』

【東京都立高校(共通問題使用校)受験の場合】

Vもぎ『都立Vもぎ/都立そっくりもぎ)』
Wもぎ『都立もぎ/都立そっくりテスト』

【神奈川県立高校受験の場合】

・伸学工房の『神奈川全県模試』
Wもぎ『神奈川県入試そっくりもぎ』

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