【高校入試関連情報】桐蔭学園「書類選考入試」新設

神奈川県の私立高校の一般入試に「書類選考」という方式があります。以前から法政大第二や法政大女子が実施していましたが、第1 志望者が対象なので、単願推薦/専願推薦と実質的には同じでした。けれども、鎌倉学園が2009年度に「併願可」でこの方式を導入しました。2014年度は、藤嶺学園藤沢、横浜、武相、関東学院、藤沢翔陵、北鎌倉女子学園、聖和学院、アレセイア湘南、湘南工科大附、鶴見大附、横須賀学院、横浜商科大なども「併願可」でした。

2015年度から桐蔭学園も、この「書類選考」を「併願可」で導入することになりました。

この併願可能な「書類選考」は、実質的には併願推薦/B推薦と同じです。神奈川県の私立高校の推薦入試は単願推薦/専願推薦だけなので、「おさえ/滑り止め」を確保するには、(中学校による事前相談を経て)一般入試で「併願優遇」によって実質的に合格を確約してもらう必要があります。この場合、事前に合格が確約されているとはいえ、一般入試を受験しに行かなければなりませんが、「書類選考」の場合、受験しに行く必要がないので、「併願可」であれば他の高校を受験することができます。けれども、神奈川県の受験生は公立志向が強く、一般入試(オープン入試)で私立高校を複数受験することがあまりないようなので、大きなメリットではないかもしれません。

ちなみに、東京都の私立高校の併願推薦/B推薦は、東京都の公立中学生同様、神奈川県の公立中学生も対象外なので、基本的には神奈川県内で「おさえ/滑り止め」を確保する必要があります。

東京都の公立中学生は、2010年度から東京都の私立高校の併願推薦/B推薦の対象外となったので、併願推薦/B推薦をとるためには、他県の私立高校を受験しなければなりません。前述の通り、神奈川県の私立高校の推薦入試は単願推薦/専願推薦だけなので、実質的には埼玉県か千葉県に限定されます。併願推薦/B推薦と実質的に同じ「書類選考」が神奈川県の私立高校で導入されても、地理的にもレベル的にも偏りがあったので、神奈川県寄りに在住している東京都の公立中学生でさえも、「おさえ/滑り止め」にほとんどならず、その結果、東京都の私立高校の「併願優遇」を利用する必要があり、限られた一般入試日を1日費やさなければなりませんでした。けれども、桐蔭学園の導入により、地理面(桐蔭学園は東急田園都市線/小田急線沿線)でもレベル面でも偏りが解消されるので、神奈川県よりも東京都の受験生の方がその利用価値は高いと思います。