本日から夏期講習期間が始まりました。

夏期講習期間は本日から始まりましたが、これまでの季節講習と同様に、試験休み中の私立高校生の個別指導が一足先に始まり、昨年度の夏期講習と同様に、期末試験を早く終えた公立中学生の個別指導がさらにその前に始まったので、7月3日に既に夏期講習は始まっています。ですので、昨日までの約2週間はほとんど毎日、通常授業(夜)と夏期講習(午後)が並行していました。今年度の夏期講習の最終日は9月1日なので、過去最長だった昨年度(65日間)には及びませんが、約2ヶ月間続く今年度(61日間)も本当に長丁場です。

上記の通り、今年度の夏期講習(61日間)は昨年度の夏期講習(65日間)より4日間短いのですが、今年度の全授業数は、過去最多だった昨年度の83コマを上回る95コマで最終的に確定しました。この授業数の多さは、今年度の春期講習のスケジュールを調整したときに想定していた(こちらをご参照ください)ので、まず、例年と同様に、試験休み中の私立高校生の個別指導を先行して始めるだけでなく、昨年度と同様に、期末試験を早く終えた公立中学生の個別指導をさらに先行して始めることで、61日間を目一杯活用しました。そして、GENUINEの季節講習は午後(14:00-17:00)と夜(18:00-21:00)の1日2コマが原則なので、全日2コマにすることで一旦収まりましたが、授業の追加を承ったので、「深夜?(21:00-23:00)」の時間帯に授業を設置しました。

今年度が開塾10年目のGENUINEでは、「深夜?(21:00-23:00)」の時間帯に授業を設置するのは、2016年度の夏期講習(こちらをご参照ください)以来2度目なので、これまでは最終手段のような位置づけでした。けれども、個別指導がキャンセル待ちの状況が続く中(現時点ではキャンセル待ちの受付も一時停止中)、この時間帯での受講に関するお問い合わせを複数いただいていたので、9月以降に常設する可能性が高まっていました。また、上記の通り、期末試験を早く終えた公立中学生の個別指導を先行して始めることで、昨年度(65日間)と今年度(61日間)の夏期講習は60日間を超えましたが、来年度以降は、一昨年度までの最長記録だった2016年度と2019年度の53日間と同程度に戻るのではないかと思います。そうすると、この日数に受講生の希望授業数を全て収めるには、この時間帯に授業を設置することは避けられません。ですので、この時間帯の設置は、時間の問題でした。

原則通り午後(14:00-17:00)と夜(18:00-21:00)の1日2コマに抑えるために、休講日を減らすことを検討しましたが、夏期講習のスケジュールの最終調整をしていた時期が、東京都心の過去最長記録となった9日連続猛暑日(6月25日~7月3日)とちょうど重なったので、無理をしないで休講日の確保を優先することにしました。ちなみに、これまでの東京都心の猛暑日の最長記録は2015年の8日連続(7月31日~8月7日)ですが、この年の夏期講習が特に暑かったという記憶はありません。また、例年は、夏が始まる前に言われているほど暑いとは感じなかったり、梅雨が長引いて夏が短く感じたりしていましたが、さすがに今年度は、6月25日が過去最も早い猛暑日だったということもあり、否が応でも暑さを警戒せざるをえません。個人的には、寒さよりも暑さの方が苦手で、身体的だけでなく精神的にも暑さによるダメージが大きいので、なおさらです。

振り返ると、夏期講習でこれまでに本当に暑いと思ったのは、2006年度と2007年度の群馬県みなかみ町での合宿と、2001年度と2002年度の文化学院(2017年度で閉校)の旧校舎での授業です。どちらにも共通しているのは、冷房設備が不十分だったことです。2007年度の夏期講習で体調を崩してしまった反省を肝に銘じ、これまでスケジュール管理と体調管理には細心の注意を払ってきたので、滞りなく夏期講習を終えてきましたが、2007年度も、スケジュール管理と体調管理を特に怠ったわけではないので、今にして思えば、決定的な要因は暑さだったのかもしれません。今年度も、感染防止対策で教室内の換気を頻繁にしなければなりません(実際は窓をほとんど開けたままにしています)が、室温調整をすることで、自分も生徒も授業に集中できるようにするつもりです。電力需給が逼迫するかもしれないので節電する必要がありますが、冷房以外で節電を心懸けます。

昨年度の冬期講習は24連勤(過去最長)で、今年度の春期講習は34連勤(過去最長は2016年度の37連勤)だったので、春期講習の時点では、今年度の夏期講習もかなりの連勤(過去最長は2017年度の14連勤)を覚悟していましたが、上記の通り休講日の確保を優先したので、12連勤に抑えることができました。ですので、不測の事態が起きない限りは、例年通り、無事に夏期講習を終えることができるはずです。

やはり、今年度の夏期講習も、新型コロナウイルスが唯一の不安材料です。昨年度の夏期講習は、第5波が直撃し、4回目の緊急事態宣言(東京都は7月12日~9月30日)が発令されました。東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は、昨年は、7月14日に1,000人を超え(1,150人)、8月13日にピーク(5,908人)を迎えました。今年は、6月13日に、1月11日以来、約5ヶ月ぶりに1,000人(960人)を下回りましたが、結局、その日以降は1,000人を下回ることはなく、それどころか、約1ヶ月後の7月12日には10,000人(11,511人)を超え、今日、7月21日はついに30,000人(31,878人)を超えてしまいました。昨年とは桁違いです。新規感染者数が10,000人を超えているにもかかわらず、先日の3連休(7月16日~18日)に、マスクをつけずに会話をしている人達や会食帰りのグループを多数見かけたので、30,000人を超えてしまうのは当然の結果だと思っています。感染の急拡大は人災の側面を否定できないので、基本的な感染防止対策をこれまで以上に徹底することで、今年度の夏期講習も無事に乗り切るつもりです。

夏期講習は、特に受験生にとって最も大切な時期であることは言うまでもありません。9月以降は、ほとんどの受験生が必死に取り組むので、偏差値を上げることはますます難しくなります。勿論、受験生であれば夏期講習も必死に取り組むはずですが、塾や予備校の授業以外の時間が短くはないので、その時間の使い方次第で成果が大きく異なります。つまり、偏差値が期待以上に上がる可能性もあれば、驚くほど下がる可能性もあるということです。また、9月以降、ほとんどの塾や予備校の授業は過去問中心の実践的な内容に重心を置くので、授業内容の差は大きくありませんが、過去問の難易度と受験生の学力が離れていればいるほど学習効果は低くなります。だから、過去問を解き始める9月までに、志望校の偏差値との差がまだ埋まっていなくても、少なくとも、志望校の入試の難易度に耐えられる学力を備えておく必要があります。けれども、必死に取り組みさえすれば学力が備わるというわけではないので、漠然と闇雲に取り組むのではなく、具体的かつ的確に取り組まなければなりません。そして、2学期が始まると、長時間集中して取り組むことが物理的に難しくなるので、弱点を根本的に克服したり、基礎を徹底的に固めたりするなら、夏期講習が最後のチャンスです。このように重要な夏期講習は、良い意味でも悪い意味でもターニングポイントになるはずなので、受験生にとっては本当に正念場です。

夏期講習が正念場なのは、受験生だけではありません。英語が苦手な生徒にとっても、夏期講習は正念場です。英語は、苦手だった時期が長ければ長いほど克服するのに時間がかかるので、期間が最も長い夏期講習は1年で最大のチャンスです。塾や予備校の授業を普段は週1回受講している場合、夏期講習中に8回受講すれば2ヶ月分、もし16回受講すれば4ヶ月分になるのでほぼ1学期分です。勿論、授業を受講しただけで苦手を克服できるわけではありませんが、夏休み中の夏期講習であれば、学校の試験や宿題に追われることはほとんどないので、授業回数相当の宿題をきちんと終わらせることができます。そうすれば、授業と宿題の本来の学習効果を発揮できるので、少なくとも、取り組んだ範囲については苦手を克服しているはずです。

英語が苦手な場合、中学1年のどこかで苦手になり始め、中学2年で文型やto不定詞を学習する頃には決定的です。GENUINEの個別指導では、英語が苦手ならば中学1年の最初からリスタートしますが、やはり、文型が最初で最大の山場になります。英語が苦手である限り、中学生であっても高校生であっても違いはほとんどありません。文型をきちんと理解しなければ、その後の結果は同じなので、ループを繰り返すだけです。GENUINEの個別指導を現在受講している生徒達の多くは、1学期から夏期講習にかけて文型に取り組んでいるので、今が本当に正念場です。特に中学3年生は、これまでお伝えしてきました通り(こちらをご参照ください)、最も重視すべき中学1年の1学期の大部分が緊急事態宣言(1回目)発令によって臨時休校になっただけでなく、中学2年に進級する際、学習指導要領の改訂によって検定教科書が切り替わることでギャップが生じたので、外的要因が重なってしまいましたが、ここまでなんとか立て直すことができました。授業ではリーズニングをこれまでと同様に徹底し、宿題ではパーシングをこれまで以上に徹底することで、この山場を乗り越えるつもりです。

GENUINEの今年度の夏期講習は、受験生にとっても非受験生にとっても正念場ですが、勿論、生徒達を指導する自分自身にとっても正念場です。生徒達の頑張りと保護者の方々のご期待に応えることができるように最善を尽くすつもりです。夏期講習閉講後に良い報告ができればと思います。

夏期講習の募集状況の詳細は、こちらでご確認ください。

*今年度は、6月20日の時点で、個別指導のキャンセル待ちをしていただいている方が複数名いらっしゃいましたので、個別指導のキャンセル待ちの受付を一時停止していますこちらをご参照ください)。

*夏期講習は、各講座、開講2日前まで申し込み可能です。各講座、開講2日前までに、夏期講習申込書をご提出の上、受講料をお振込ください。

*日時や講座内容は、「夏期講習」の学年ごとのページでご確認ください。

*詳細は、Eメールまたは「お問い合わせ」フォームからお問い合わせください。